【取材記事】私らしく輝くために自分を知る[桜田 仮奈/看護師]

※こちらは仮の記事になります。

目次

プロフィール

桜田 仮奈 [ 看護師 / 役員 ]

東京都出身。大学卒業後、総合病院の急性期病棟で約8年間勤務。結婚・出産を経て、在宅医療に興味を持ち訪問看護の世界へ転身。現在は訪問看護ステーションの管理者としてチームをまとめながら、地域で暮らす利用者一人ひとりに寄り添う看護を実践している。

桜田 仮奈

どんなときも「その人らしさを大切にしたい」という気持ちで看護をしています。病気や年齢に関係なく、自分らしく生きることを支えたい。その想いが、私の看護の原点です。これからも、目の前の人の笑顔を守れる存在でありたいと思っています。

桜田さんの看護師としての始まり

サクラボ訪問看護

看護師になろうと思ったきっかけはありましたか?

桜田 仮奈

とにかく人の役に立てる仕事に就きたかったです。

幼い頃から「人の役に立てる仕事がしたい」という思いが強くありました。とくに祖母の入院をきっかけに医療の現場に触れ、看護師という職業に強く惹かれるようになりました。

入院中、忙しい中でも一人ひとりに丁寧に声をかけ、患者や家族の気持ちに寄り添う看護師の姿を見て「この人たちのように誰かを支えられる存在になりたい」と感じたことが、私の原点です。

学生時代には医療ボランティアに参加し、身体のケアだけでなく、患者の心に寄り添う大切さを実感しました。医療技術だけでは解決できない“人の痛みや不安”に向き合うことこそが、看護師の役割だと気づきました。

その経験を通して、単なる職業としてではなく「人生を支える仕事」として看護の道を歩みたいと思うようになりました。今でもあのときの想いを胸に、目の前の人に寄り添い続けたいと感じています。

サクラボ訪問看護

大切にしている看護観はありますか?

桜田 仮奈

「相手の“その人らしさ”を尊重する看護」です。

私が看護の中で大切にしているのは、「相手の“その人らしさ”を尊重する看護」です。看護師として長く働く中で、病気や障がいを抱えながらも自分らしく生きようとする姿に何度も心を動かされてきました。

医療の現場では、どうしても数値や症状の変化に目が向きがちですが、その人の人生には、それぞれの背景や想いがあります。だからこそ、私は“治す”だけではなく“支える”視点を大切にしています。

ときには話を聞くこと、手を握ること、静かにそばにいることが最大のケアになることもあります。技術や知識の習得はもちろん大切ですが、それ以上に「目の前の人をどう理解し、どう寄り添うか」という姿勢を忘れないことが、私の看護の根底にあります。

看護は“人と人との信頼関係”の上に成り立つ仕事だと実感しています。

桜田さんにとって訪問看護とは

サクラボ訪問看護

訪問看護をはじめたきっかけを教えてください。

桜田 仮奈

退院後の患者さんの声がずっと気になっていました。

病院勤務を続ける中で、退院後の患者さんが「家に帰ってからの生活に不安を感じている」と話す姿を多く見てきました。そのたびに、入院中に関わった患者さんがその後どのような生活を送っているのか、継続して支えることはできないのかという思いが強くなりました。

そんな中、在宅医療が注目されるようになり、訪問看護という働き方に出会いました。実際に現場を見学した際、病院では見られない“その人らしい暮らし”の中で看護が行われていることに深く感動したのを覚えています。

利用者さんの生活に寄り添い、家族と一緒に支える訪問看護の役割は、自分が理想としていた看護そのものでした。環境の変化に柔軟に対応しながら、その人の生き方を尊重できるこの仕事に魅力を感じ、訪問看護の道に進むことを決意しました。

サクラボ訪問看護

訪問看護がやりがいに感じる瞬間はありますか?

桜田 仮奈

自宅で少しずつ笑顔を取り戻していく姿を見るときですね。

訪問看護のやりがいを最も感じるのは、利用者さんやご家族の表情が少しずつ穏やかになっていく瞬間です。病気や障がいを抱えながらも、自宅という慣れた環境で少しずつ笑顔を取り戻していく姿を見ると「この人の生活に関われてよかった」と心から感じます。

また、病院と違い訪問看護では、看護師一人ひとりの判断や対応力が求められる場面が多く、自身の経験や知識を活かしながら柔軟に動けることも大きなやりがいです。医師やリハビリ職、ケアマネジャーなど多職種と連携し、チームで支援が実を結んだときの達成感も格別です。

何より、利用者さんから「あなたが来てくれると安心する」と言葉をかけてもらえたとき、この仕事を選んで本当によかったと感じます。看護の本質を日々実感できる、それが訪問看護の魅力だと思います。

役員としての桜田さん

サクラボ訪問看護

管理者に選任されてからはいかがですか?

桜田 仮奈

チームの成長とともに自分自身も成長していく毎日です。

管理者になって最初に感じたのは「自分一人の看護ではなく、チーム全体で成果を出す難しさ」でした。これまで現場では自分の判断と行動で解決できることが多かったのに対し、管理者になると、スタッフ一人ひとりの性格や考え方、働き方を理解し、全体の方向性を整える必要があります。

とくに最初の頃は、訪問件数や業務量のバランスを取ること、報告・連絡・相談の流れを整えることなど、目の前の課題に追われる日々でした。また、スタッフが安心して働ける環境を作るためには、制度や仕組みを整えるだけでなく「どう伝え、どう信頼関係を築くか」が大切だと気づきました。

ときに意見がぶつかることもありましたが、そのたびに対話を重ね、チームの成長とともに自分自身も管理者として成長してきたと感じます。人を育て、チームを育てることの難しさと同時に、やりがいの深さを実感しています。

サクラボ訪問看護

最後に活動への想いを教えてください。

桜田 仮奈

生きるをこれからも支えていきたいです。

訪問看護という仕事を通して一番感じるのは「人の生活に寄り添う看護の力の大きさ」です。病院のように限られた時間ではなく、利用者さんの人生の一部に関わりながら、その人らしく生きる姿を支えられることに深い意味を感じています。

看護は“治す”だけでなく、“生きる”を支える仕事だと思っています。そのためには、技術や知識だけでなく、相手の想いや背景を理解し、共に歩む姿勢が欠かせません。管理者としては、スタッフ一人ひとりが安心して成長できる職場をつくりたいという思いも強くあります。

看護師としての経験を次の世代に繋ぎ、地域に根ざした温かい看護を広げていくことが今の目標です。利用者さんの笑顔、家族の安心、スタッフのやりがい――そのすべてがつながる循環を生み出し、訪問看護の可能性をもっと多くの人に伝えていきたいと思っています。

桜田さんの取材を終えて

サクラボ訪問看護

明るく柔らかい雰囲気がありながらも、看護師としての強さと覚悟を感じられる方でした。そんな仮野さんのMBTIは【ENFP】です!

取材を通して感じたのは、彼女が看護を「医療行為」ではなく「人の人生に寄り添うこと」として捉えている点でした。利用者や家族の想いを丁寧に受け止め、温かく支える姿勢に深い信念を感じます。

穏やかな語り口の中にも、看護師としての強さと覚悟があり、現場で積み重ねてきた経験が言葉に重みを与えていました。地域で生きる人々に寄り添うその姿勢は、訪問看護の本質を体現していると感じます。

取材させていただき、ありがとうございました。
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私たちも訪問看護の運営や制度対応で、情報不足に悩んだ経験があります。
「加算の算定条件が分からない」「制度改定後の対応が遅れた」「人材育成の進め方に迷った」

だからこそ、同じ立場の方々が安心して情報や経験を共有できる場をつくりました。

現場の工夫や制度対応のヒントを交換し、一人で抱え込みがちな不安や迷いを一緒に解決していきましょう。
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